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Geology

バイオエタノールの誘惑。。。

世界中のいたる所で激動する気候の影響で洪水、干ばつ、自然発火、台風などなど様々な被害に見舞われている今日この頃です。大気中の二酸化炭素の濃度の上昇に伴う結果だと思うんだけど、その一番の原因の化石燃料の使用を抑える活動は進んでいるのかなぁ〜? 最近バイオエタノールが代替エネルギーとして注目を浴びています。けどこのバイオエタノールって本当に石油の代わりを果たす事が出来るの?アメリカでは最近の法律で代替エネルギーの利用を進めています。最近のアメリカでの日本企業の原子力発電建設の受注がそのいい例です。他にも風力発電をどんどん建設したりしています。バイオエタノールもその法律の中の政策の一貫で利用を進められています。 ところがCNNニュースによると、ある量のエタノールをトウモロコシなどから作ろうと思ったら1.25倍の量の石油が必要だそうです。まあアメリカ政府は0.75倍の量の石油で十分だと言い張っているらしいけどね。。。とにかくエタノールの性質からパイプラインでの輸送は今のところ不可能で、トラックや貨物列車で輸送するとそこでまた化石燃料をたくさん使うらしい。もしこれが本当ならこれほどバイオエタノールって騒ぐ必要がないじゃない!で、このバイオエタノールの流行でトウモロコシなどの値段の上昇に伴って恩恵を受けているのが農家で、ダメージを受けるのが食料品を購入する一般消費者。なんかとても政治的で経済的だ。本当に地球温暖化問題解決の政策なのかね。。。 基本的なところバイオエタノールは次の革新的なエネルギーの工業化までのただの時間稼ぎにすぎない事が明確です。もちろん経済的に余裕のある人達はいくらでもバイオエタノールに投資してもらっても構わないんだけど、一般消費者に、特に経済的に影響を与える政策はあまり好まれない気が。。。まあ結論としてはいつもの事だと思うんだけど「選択」です。生活が苦しくても将来の地球環境の事を考えてバイオエタノールを推進するか、それとも自分の事だけを考え、すべてを無視し好きなように生きていくか。。。簡単そうだけど難しい選択です。

「火星に特有生物いたはず」

こんな記事を今日のAsahi.comで見た。実はこの記事、昨日のCNN.comでも紹介されていたんだけど、記事の主役は僕の学部の教授。ちゃんと朝日新聞の記事にも「米ワシントン州立大の研究者」として紹介されています。まあ研究者っていうかドイツ人のAssociate Professor。もし興味があれば学部の彼のウェブページを見てください。ちなみに学部のページを作ったのは僕。

空気が奇麗すぎるのも悪循環

そういえば、こないだ参加した学会で印象に残った研究をまったく書いてなかったので、年が明ける前に書いておきます。一番印象に残ったのはエアロゾルに関する研究で、特に大気中の二酸化硫黄の濃度と地球寒冷化のモデリングにとても興味を持ちました。 少し詳しく書くと、フィリピンにあるピナツボ火山から始まります。ものすごい有名な話なんだけど、1991年にピナツボ火山は20世紀最大の噴火をしました。おっと基本的な火山の事を書くのを忘れたね。1991年のピナツボ火山はプリニアン噴火というカテゴリーになるんだけど、プリニアン噴火とはとにかく大規模噴火。たぶんポンペイの横のヴェスヴィオ山も時々プリニアン噴火をするはず。とにかくプリニアン噴火は大量の火山灰に大規模な火砕流を伴い、大量の小さな粒子がいっきに大気中にばらまかれます。それはまるでお風呂に入浴剤を入れる様な感じですぐに混ざって、2、3年間大気中をさまよいます。小さな粒子の代表格が二酸化硫黄で、エアロゾルの一つ。 ちょっと気候の話だけど、地球の温度は基本的に太陽放射と地球放射のバランスなんだけど、そこに二酸化炭素やメタンガスなどの温暖化ガスの濃度が上がるとバランスが崩れて温暖化。反対に太陽放射が地表面に届かなかったら今度は寒冷化。まあ単純に入ってくる量が減るから寒冷化なんだけど、エアロゾル(特に二酸化硫黄)は太陽放射を反射する作用があるから、寒冷化に一役買っているわけです。 さてピナツボ火山の噴火にもどるけど、噴火後2、3年間は特に北半球で平均気温が軒並み低下するのを初めて観測。歴史的に1815年に噴火したインドネシアのタンボラ火山の話が面白いんだけど、タンボラ火山の噴火はものすごい規模で、翌年は通称「The Year of No Summer(夏のない年)」だったらしい。寒くて薄暗くて、毎日どんよりしていたんだろうなぁ〜。そしてその「毎日どんよりした空」から生まれた有名なストーリーが「フランケンシュタイン」。これ本当。ちゃんと火山学の授業で習ったもん。 さてエアロゾル。今は1990年のモントリオール議定書でオゾンホールのことや酸性雨のことでフロンガスや二酸化硫黄に規制がかかったので、近い将来的には大気中の二酸化硫黄は減少し始めるらしい。ちなみに化石燃料を燃やせば大量の二酸化硫黄が二酸化炭素などと一緒に大気中に放出されるわけだけど、上で二酸化硫黄は寒冷化の役割があることを書きました。さて、「もし2020年を境に大気中の二酸化硫黄濃度が減少し、二酸化炭素の濃度が今のまま増え続けたらこうなりますよ」とコンピューターモデルを使って計算した研究が、こないだの学会で一番印象に残った研究。まあ本当にそうなるかどうかわからないけど、結果は地球温暖化が加速され、特に北半球がより温暖化の影響を受けるって。陸地部分が多いからね。 政府や国連はあまりにも二酸化炭素、二酸化炭素って騒ぐから二酸化炭素がとても注目されているけど、他のガスもとても重要!中国やインドの経済発展に伴う二酸化炭素の増加がどうだこうだ言われているけど、同時に中国やインドは二酸化硫黄も大量に排出しているから地球温暖化を妨げているのかもしれない。心理的にイヤだけど、汚い空気も役に立っているわけだ。そのうちあまり頭の良くないアメリカ大統領が「地球を全部覆うシールドを作って太陽放射をカットする!」なんてバカげた事を言う前に温暖化のことはなんとかしたいと思う今日この頃です。

サンフランシスコからです。

サンフランシスコで学会に参加中です。豪雨の影響で予定より6時間ぐらい遅れて到着したけど、他の大学院生などにも会えて、今は部屋でゆっくりしています。去年のホテルの部屋はとても落ち着かなかったけど、今年は部屋に勉強机があったり、オシャレな椅子があったりとても快適です。写真は暗く写っているけど、実際はとても明るいのです。インターネットも快適だし、ホテルがとても繁華街に面しているのに、とても静か。今晩はいい夢が見れそうです。 シアトルの空港でものすごく時間があったので、最近送られてきたばかりの「天使と悪魔」を全部読み終えてしまった。面白かったけど、ダン・ブラウンはひねりがありすぎるー!書類上ではローマ住人となっている僕としては、ローマが舞台なのでとても良かったです。映画も早く見たいー!近いうちに「ローマの休日ツアー」に似た「天使と悪魔ツアー」ができそうだなぁ〜。

世界一暑いところ

American Geophysical Unionの週刊紙の記事なんだけど、最近はリモートセンシングの技術が進歩して、衛星で記録したデータを簡単なアルゴリズムで処理して、すぐに世界中の気候データを取得する事ができるらしい。それで記事の内容は、身近なところで地表面の温度。なんか地表面から1.5メートルの高さで測定とかいろいろ基準があるらしいけど、2003年の一番暑かったところがオーストラリアのクイーンズランド州で、なんと摂氏69.3°C!ひえー!そして2004年と2005年は同じところで、イランのルト砂漠。2004年の最高気温が68°Cで、さらに2005年にはなんと70.7°Cになったらしい。。。この2カ所は、僕の「世界で行きたくない場所リスト」に堂々のランクインですね。 これの一番面白いところは、2003年とそれ以降とで大陸が違う事。南半球と北半球の差も不思議だ。とにかく、夏にどっちにも行きたくない。